著者を調べれば、デタラメ本が見抜ける

著者を調べれば、デタラメ本は読まなくても見抜けます。デタラメ本を書く著者の特徴を紹介します。

真実かウソか、著者を調べれば簡単に見抜ける

デタラメ本の著者紹介欄を見れば、以下の特徴があります。

  1. 著者の経歴が示されていないもの
  2. 著者の経歴が異常に長いもの

著者の経歴が示されていないもの

経済学者でもないのに金融本を、医者でもないのに健康本を書いている場合があります。

経歴を隠す理由は、著者の自分の経歴を隠すためです。

例:早死にしたくなければ、タバコはやめないほうがいい

著者・武田邦彦氏は環境学者ですが、金融の本を書いています。専門外の本を出版できるのは、本の中身がデタラメだからです。

著者の経歴が異常に長いもの

著者自身の権力を読者に見せつけるために、ただ単に自分を自慢したいがために、著者の経歴が本の著者紹介欄に異常に長く掲載されています。

例:コンフォートゾーンの作り方【聴くだけで目標達成できる!CD付】

Amazonの「なか見!検索」で著者紹介欄を調べるとわかりますが、著者の経歴が異常に長いです。

著者の紹介欄以外でも判別できる

本の著者紹介欄を見ただけでは、著者が詐欺師かどうかわからないことがあります。しかし、デタラメ本を書く著者には次の特徴があります。

  1. 翻訳したフリをしている
  2. 大量に本を出版している

翻訳したフリをしている

翻訳家でもないのに海外の本を翻訳し、出版している人がいます。特に多いのが、「ビジネス」関係の本を出版している人です。

TOEIC900点や英検1級の資格を持っていても翻訳家になれるわけではありません。なぜなら、翻訳では語学力に加え、特定の分野での知識と翻訳経験が重視されるからです。

しかも、翻訳業務は非常に忙しく、翻訳家は1年に4冊程度、多い人でも8冊程度しか翻訳できません。

テレビや雑誌によく顔を出し、本もたくさん出版している著者が、多忙な仕事(翻訳業務)も同時にできるはずがありません。

しかしながら翻訳業務もできる理由は、他人が翻訳した本を自分が翻訳したようにして、英語ができるフリをしているからです。

例:勝間和代氏翻訳「史上最強の人生戦略マニュアル」

翻訳本を出版した後、「英語の勉強法」といった本を出版し、印税でも儲けます。

例:最後の英語やり直し!

大量に本を出版している

デタラメ本を書く著者は、大量に本を出版しています。たくさん出版できる理由は、ウソならいくらでも書けるからです。

例えば苫米地英人氏の場合、2011年度に書いた本や雑誌の数は、文庫本を除いて31冊出版しています。

私たち消費者がダマされないためには、見抜く力を持つ

日本に出版の自由がある限り、インチキ本はどんどん出版されます。

「テレビに出たければお金を払えばいい」と言われており、インチキ本を出す著者はよくテレビに出ています。

つまり、テレビでさえ詐欺を手助けするこの世の中。私たち消費者が賢くなり、インチキを見抜く力を持たなければならないようです。