賞金付き課金ゲームは新たなギャンブル

ガチャ課金のあるゲームの中には賞金付きの大会に参加できるものがあります。これは新たなギャンブルであり、今後は悪徳業者が参入してくる可能性があります。

賞金総額5000万円のゲーム大会が日本で開催

スマホ向けゲーム「モンスターストライク」の2017年の夏に開催される大会では、優勝チームは賞金3000万円、準優勝は1000万円、3位(2チーム)は500万円がもらえ、賞金総額5000万円です。

ガチャ課金ゲーム大会
(出典:ミクシィ「モンストグランプリ2017」

大会で勝つにはレアアイテムが必要であり、レアアイテムを手に入れるには多額の費用をかけてガチャを回し続けることになります。

ガチャ自体がギャンブルに近いものでしたが、賞金が出ることでギャンブル性が一段と高くなりました。

スポンサーが賞金を出せば合法に

プレイヤーがお金を賭け、そのお金を資金として賞金が出るなら賭博(ギャンブル)となり、(一部を除いて)違法行為となります。

しかし、第3者がスポンサーとなって賞金を出せば、賞金が何億円であろうと合法となるのです。

例えば将棋やテニスではプロがお金を払って大会に出場し、優勝して莫大な賞金を手に入れていますが、プロが払ったお金は大会の運営費に使われ、賞金はスポンサーから出ているため賭博にはなりません。

ゲーム大会も同様に、賞金はスポンサーから出ているので合法です。

いずれは悪徳企業が参入へ

ゲームで合法的にギャンブルができるのであれば、今後は悪徳業者が参入してくるでしょう。

例えば、毎週とあるゲーム会社がオンラインで賞金付きのゲーム大会を実施し、プレイヤーにガチャ課金を促します。

そこまでならいいのですが、「特定の人物を勝たせるようにプログラムを操作する」や「特定の人物だけがレアキャラクターを使用できる」といった不正行為を行って、賞金を一般の参加者に渡さない戦略を取るかもしれません。