ウソの情報を見抜く方法【4】「主張や行動の矛盾点を探す」

世の中にはウソの情報で溢れていますが、情報がウソか本当かを見抜く方法を紹介します。

【ウソの情報を見抜く方法シリーズ】
 第1回:事実ならどうなるかを想定する
 第2回:スケールを大きく変える
 第3回:答えの数を調べる
 第4回:主張や行動の矛盾点を探す

今回紹介する方法は「主張や行動の矛盾点を探す」です。

原発反対運動の矛盾

主張や行動の矛盾点を研究すれば、ウソの情報を見抜くことができ、真の目的を知ることができます。

例えば「放射能が危険だ」と主張する原発反対運動が各地で起こっていますが、矛盾した行動がいくつかあります。

節電運動に反対する

2011年に起きた原発事故の後、日本のすべての原発が稼働を停止して電力不足に陥った結果、節電運動が広まりました。

一方、電気の使用量が減れば原発が不要になるにもかかわらず、原発反対派は「電気をじゃんじゃん使え」と主張していました。

原発の代替エネルギーに対し反対する

原発の代替エネルギーとして木質バイオマス発電(木材を燃やして電気を作る発電)所を建設する動きが出てきました。

木質バイオマス発電は石油や天然ガスといった既存の発電に比べて環境に優しい発電方法であり、木質バイオマス発電が普及すれば原発は不要になるのですが、下の動画のように、なぜか原発反対団体が反対運動をおこしています。

原発反対運動により石油や天然ガスは大儲け

彼らの矛盾した主張や行動を研究すれば、原発反対運動は石油や天然ガスの団体の利益と一致しており、彼らがなぜ矛盾した行動をするのかがわかります。

例えば原発がすべて停止した際に節電運動に反対するのは、節電によって石油や天然ガスの売り上げが下がるのを防ぐためです。

また、木質バイオマス発電を反対するのは、木質バイオマス発電所が増えれば石油や天然ガスを使った既存の発電所の売上が下がるためです。

原発がなくなれば電気代は急上昇

原発反対運動の目的は放射能汚染を防ぐことではなく、真の目的は原発をなくして石油や天然ガスの取引価格を上げることです。

例えば石油価格が3倍になった場合、今まであれば原発の稼働量を増やして石油の購入量を減らせますが、原発がなくなれば代替手段がなくなるため価格の高い石油を買わなければなりません。

結果、一般庶民は高い電気代に苦しみますが、石油団体は大儲けです。

今回は原発反対運動を例にあげましたが、主張や行動を疑い深く調べることで矛盾点を見つけ出し、ウソの情報を素早く見抜くことができます。そして真の目的を知るきっかけにもつながります。