家電量販店のアフターサービスランキング

「日経ビジネス」の調査をもとに家電量販店のアフターサービスをランキングで紹介し、各社の価格とアフターサービス戦略を比較します。

アフターサービスを格付け・・堅実なケーズデンキ

日経BP社と日経BPコンサルティングが毎年20万人に調査し、約2万人から回答を得た結果から、家電量販店の2009年~2014年度の6年間、アフターサービスの順位の推移は下のグラフになります。
家電量販店アフターサービス順位の推移
(雑誌「日経ビジネス」を元に作成。サンプル数が少ない量販店や、経営統合によりなくなった量販店があるため、切れている折れ線グラフがある。)

毎年、1位がケーズデンキ、最下位はヤマダ電機です。

次のグラフは2013年度のサポート満足度指数です。
家電量販店の2013年度のサポート満足度指数
(雑誌「日経ビジネス」を元に作成。)

ヤマダ電機が群を抜いてアフターサービスが悪いことがわかります。

次からは、各家電量販店の特徴を解説します。

ケーズデンキ:顧客満足度1位

2010年度~2014年度の5年間、ケーズデンキはアフターサービスランキング1位の家電量販店です。

ただし、欠点は価格が高いこと。高い価格を安く見せるため、ポイントを付けずに、ポイント分を値引きし、表面的な割安感を出しています。

上新電機:関西を拠点

上新電機は「関西資本の家電量販店」を売りにしており、店内では阪神タイガースのBGMを流しています。

阪神タイガースファンのみならず、アフターサービスランキング2位の顧客満足度で地域住民の人気を得ています。

エディオン:ブランドが統一され、順位が落ちる

かつてエディオングループは、デオデオ(中国・四国・九州・沖縄)、ミドリ電化(関西)、エイデン(中国)、石丸電気(関東)、東京エディオン(関東)のブランドに分かれていました。しかし、2012年10月、「エディオン」にブランド名が統一。

アフターサービスランキング1位を争うデオデオと、毎年ワースト2~4位のミドリ電化といったバラバラの会社が統合しているため、エディオンに統一されてから順位を落としています。

ヨドバシカメラ:サービス、価格重視で都会限定の戦略

2010年~2014年度の5年間、ヨドバシカメラはアフターサービス3位の家電量販店です。

大都会のみに大型店舗を出店し、効率的な販売経営を行います。ポイントの還元率が大きく、実質的な価格は安いです。店員の専門知識が高いことも特徴です。

ビックカメラ:豊富な品揃え

ヨドバシカメラ同様に、大都会のみに大型店舗を出店し、効率的な販売経営を行います。

大都会のみに大型店舗を出店し、品揃えが豊富なところが特徴です。ただしヨドバシカメラに比べて、顧客満足度をやや軽視しており、アフターサービスはやや悪く、売り場の店員の数も少ないです。

ベスト電器:九州に地盤

ベスト電器は九州に地盤を置き、ヤマダ電機傘下の家電量販店です。

近年は、アフターサービスランキングで順位を急激に上げています。

ヤマダ電機:顧客満足度最悪

ビジネスジャーナル「ヤマダ電機店員がヒドすぎる?会計途中にいなくなり客放置、質問すると10分待たされる」によれば、ヤマダ電機は「日経ビジネス」の特集『2014年版アフターサービスランキング・家電量販店部門』にて、ワースト1位という称号を8年連続で獲得しています。

アフターサービスは悪いですが、価格が安いのが特徴です。ポイントの還元率が高く、実質的な価格は安いです。