ウソの情報を見抜く方法【1】「事実ならどうなるかを想定する」

世の中にはウソの情報で溢れていますが、情報がウソか本当かを見抜く方法を紹介します。

【ウソの情報を見抜く方法シリーズ】
 第1回:事実ならどうなるかを想定する
 第2回:スケールを大きく変える
 第3回:答えの数を調べる
 第4回:主張や行動の矛盾点を探す

今回紹介する方法は「事実ならどうなるかを想定する」です。

3つの事例で見る

本当に実現したらどういう状況になるのかを想定することで、情報がウソか本当かを知ることができます。

それでは次の3つの事例をもとに紹介します。

  1. CDを聞くだけで英語がペラペラ
  2. 日本はいくら借金しても破綻しない
  3. 人工地震

聞くだけで英語がペラペラになるなら、全国の英会話教室で導入される

「CDを聞くだけで英語がペラペラ」と称する英語教材がいくつか販売されています。

もし本当に聞くだけで英会話ができるようになるのなら、人件費を大幅に削減できるため、全国の英会話教室や企業、学校で導入しているはずです。

しかしどこも導入しておらず、効果がほとんどないか、情報がウソであるということが想定できます。

日本がいくら借金して良いのなら、なぜ毎年何百兆円も借金しないのか

日本の債務(借金)は増え続け、アルゼンチンやギリシャのように財政破綻するのではないかと危惧されるなか、日本はいくら借金しても「破綻しない」とか「ハイパーインフレにならない」といった持論を述べる一部の経済学者や経済評論家がいます。

もし本当にいくら借金しても破綻しないのなら、「なぜ日本は毎年何百兆円も借金しないのか?」「なぜ他国は日本のマネをしないのか?」と考えれば、彼らの持論はウソであることがわかります。

人工地震が可能なら、なぜ戦争で使わないのか

「アメリカはHAARP(高周活性オーロラ調査プログラム)を使ってハイチや福島に人工地震を引き起こした」という陰謀論がネットを中心に流れています。

しかし本当に特定の場所に地震を起こせるのなら、「なぜ戦争の時に敵軍の基地に使わないのか?」と考えれば、人工地震はウソであるという結論にいたります。