再犯率を下げるにはベーシックインカムが効果的

アフリカのある村でベーシックインカムの実験が行われましたが、犯罪率が42%減少しました。そこで、日本における受刑者の出所後の実態から、ベーシックインカムによる犯罪率や再犯率の影響を考えます。

犯罪率が42%減少

すべての国民に対して最低限度の生活費を無条件で給付する新たな社会保障制度「ベーシックインカム」。このベーシックインカムの導入実験が世界中で実施されています。

GIGAZINE『なぜ働かなくてもお金がもらえる「ベーシックインカム」を導入すべきなのか』で以下のように紹介されていますが、ベーシックインカムを導入した村では犯罪率が42%減少しました。

アフリカ南西部に位置するナミビアのある村で行われた実験では犯罪率が42%減少し、貧困世帯が減り、商売を自分で始める人が増加するといった変化が報告されています。

出所後は仕事も収入もゼロに

浜井浩一氏の著書「2円で刑務所、5億で執行猶予」では、日本の刑務所を出所した後に、以下の問題が発生することが紹介されています。

  1. 受刑中の刑務作業の時給は数十円であり、出所後は経済的に困窮する
  2. 刑務所に長期間服役すると年金が受給できない
  3. 技能訓練を受けられる人はごく一部であり、出所後は就職しにくい

刑務所を出所した後、資産がなく、身寄りもない場合、生きるためには再び犯罪に手を染めるしかありません。

一方、ベーシックインカムが日本に導入されれば、生活に必要な最低限度の費用が国から支給されるため、再び犯罪に手を染めなくても生きていけます。

先ほどナミビアのある村の犯罪率が42%減少したことを紹介しましたが、日本でベーシックインカムを導入すれば、おそらく再犯率が下がり、全体の犯罪率も下がると思います。