一生涯にかかる費用を徹底節約

住宅や自動車、教育費、保険、これらは莫大な維持費がかかります。にもかかわらず巨大企業がテレビ局に巨額の広告費を投じているため、その莫大な維持費がテレビで紹介されることはありません。一生涯にかかる費用を試算し、1億円節約する方法を紹介します。

ランキングで紹介:自動車は無事故でも3750万円かかる

項目別に、生涯かかる費用の高いものから紹介します。

下の図は一生涯にかかる費用を計算し、ランキングにしたものです。
一生涯にかかる費用
(出典:テレビでは伝えない節約術を元に作成)

ここからは、いくら削減できるのか紹介します。

住宅:賃貸なら3000万円節約

賃貸より一軒家のCMが多いため、一軒家の方がいいように紹介されています。しかし金銭面では賃貸の方が得になり、リスク面で考えても賃貸の方が有利になります。

住宅をローンで購入すると多額の金利を負担することになります。例えば金利3%で30年ローンする場合、借入金3000万円なら金利が1500万円かかります。

同様に、4500万円の一軒家を金利3%、30年ローンで購入したなら金利が2300万円かかります。

下の図は30年ローンの一軒家と、同じ広さの賃貸住宅の比較です。
一軒家から賃貸
(出典:テレビでは伝えない節約術「持ち家から賃貸に変えると3000万円節約」を元に作成)

上の図のように、住宅を買うより、同じ広さの賃貸に住んだほうが30年で3000万円安くなります。

国土交通省が2002年に作成した報告書によると、マンションの平均寿命は46年、建て替え物件の着工時期は築後37年です。

一方持ち家の場合、上の図では住宅に8000万円かかっていますが、新築でも30年経てば建替えなどのメンテナンスが必要なので、更に経費がかさみます。

自動車:一生乗らなければ5670万円節約

自動車の維持費はあまり報道されません。それもそのはず。維持費が非常に大きいからです。日経トレンディ2011年10月号をもとにガソリン、駐車場、税金、保険、消耗品の交換費用などを計算すると、

トヨタのプリウスなら無事故でも年間維持費が40万円、軽自動車でも30万円かかります。この額はまだ良い方で、事故を起こせば多額の費用が追加で必要です。

自動車の維持費に加えて購入費用も考えると、自動車を一生涯所有しなければ大幅に家計の負担を減らせます。

子育て:すべて国公立で1000万円減

1人の子どもを幼稚園から大学まで塾代まで加えると、

  1. すべて国公立は教育費1500万円
  2. すべて私立は教育費3000万円
が必要になります。食事代、衣服代などが1000万円かかるため、すべて国公立なら総額2500万円、全部私立なら4000万円、平均で3500万円かかります。

すべて国公立なら総教育費は2500万円なので、平均的な総教育費3500万円より1000万円少なくなります。

生命保険:若い時に加入すれば、その分安くなる

テレビCMでは、終身保険よりも、会社が儲かる定期保険を宣伝していますが、私達が得するのは終身保険です。

保険料は加入者の年齢の死傷率できまります。年齢が若い時は死亡率が少ないため、若い時に保険に入ったほうがお得になります。下の表は死亡保障1000万円の生命保険に加入した例です。
死亡保障1000万円の生命保険のシミュレーション
(出典:テレビでは伝えない節約術「定期保険より終身保険の方が保険料は3割お得」

20才で加入する時、月額1万1000円の終身保険より月額2100円の定期保険の方が安いです。また、保険会社は定期保険の方が儲かるため定期保険を勧めてくるので、定期保険の方が魅力的に見えます。

しかし保険料の総支払額は、終身保険の方が年齢が上がっても保険料が一定なので定期保険より安い結果に。また、定期保険は80才までしか更新できないので、81才以上で死亡すると保険金が全くおりません。

定期保険はあくまで契約期間内に死亡した時のみ保険金が支払われます。つまり終身保険の方が、金銭面でもリスク面でも得します。

結論:徹底的に節約するには、車のない賃貸暮らし

自動車さえ所有しなければ、5670万円削減し、賃貸暮らしを選べば3000万円節約できます。

将来の試算をシミュレーション

自分のライフプランを簡単にシミュレーションできるサイトがあります。

  1. Yomiuri On-Line ライフプランシミュレーション
  2. 知るぽると 生活設計診断