100万円の移動式小型住宅「タイニーハウス」

アメリカでは6畳の小型住宅である「タイニーハウス」が、9.11同時多発テロ後に少し流行し、全米で1,000戸以上建てられています。タイニーハウスとは価格が安く、移動式の住宅です。

移動できる小さな家

タイニーハウスは下の写真のようにタイヤが付いており、自由に移動できるため、自動車で牽引できます。家の大きさが6畳程度なので、アメリカの場合、高速道路でも走行できます。

ただし日本の場合、法律上は大丈夫ですが、アメリカより道路の幅が小さいので、狭い道では運転が難しいでしょう。

キャンピングトレーラーとの違い:木造なので自分で作れる

日本では下の写真のような「キャンピングトレーラー」という住宅のように住めるトレーラーがあります。

また、下の写真のように「キャンピングカー」と呼ばれる車に住宅機能を合体したものもあります。

キャンピングトレーラーもキャンピングカーも、鉄・鋼・アルミなどの工業製品で制作され、材料費・人件費・利益などが加わり、安くても200万円以上します。

一方、タイニーハウスは通常200万円以上しますが、設計図と木材さえあれば一般人が自分で作ることができるため、100万円で作成できます。

自転車と同じく「軽車両」として扱われる

トレーラーハウスのスペースホーム「トレーラーハウスとは?固定資産税や自動車税」で詳しく解説されていますが、日本の法律では、タイニーハウスのように家に「車輪がある」「内燃機関がない」場合、「建築物」とも「自動車」ともならず、自転車と同じく「軽車両」として扱われます。

軽車両である以上、水道・電気・ガスの扱いに苦労しますが、どこにでも建てられるメリットがあります。また、タイニーハウスは日本で合法的に建てることができ、タイニーハウスが普及する環境は整っているようです。

ただし、タイニーハウスを住宅として扱うのか、「非」住宅として扱うのか、自治体の判断に委ねられています。しかも、自治体が住宅として認定した場合、固定資産税の対象となります。

そのため、固定資産税から間逃れるには、自治体の担当者に軽車両ということを認識してもらう必要があります。