神社本庁と創価学会に支配される自民党と公明党

自民党は神社本庁、公明党は創価学会がなければ選挙で勝てません。なぜなら莫大な信者数と資金力を持っているからです。
創価学会と公明党、自民党と神社本庁の関係

創価学会と神社本庁を使えば、莫大な信者数と資金力が手に入る

創価学会は2013年時点で会員数が827万世帯と公表していますが、宗教学者の島田裕巳氏によれば、創価学会の熱心な信者数は推定250万人いると言われています。その熱心な信者と莫大な資金力により国政選挙では公明党の比例に毎年700~800万票を集めています。

一方、国家神道の公表信者数は約9,000万人。明らかにデタラメな人数ですが、島薗進氏、中村圭志氏らの著書「宗教学大図鑑」によると国家神道の実際の信者数300万~400万人です。

さらに神社本庁は日本最大の極右団体「日本会議」と関連が強く、当然ながら暴力団とも関連しています。よって、選挙では自民党の対立候補の弾圧にも一役買っています。

また、 LITERA「在特会より危険!? 安倍内閣を支配する極右団体・神社本庁の本質」で詳しく掲載していますが、安倍内閣の19閣僚中16人が神社本庁を母体とする政治団体「神道政治連盟国会議員懇談会」のメンバーであり、そして、安倍首相はその神政連国議懇の会長をつとめています。

そして神道政治連盟によれば、平成27年8月時点で、303名の衆参国会議員が「神道政治連盟国会議員懇談会」のメンバーであり、自民党の有力議員はほぼ全てが参加しています。

つまり、神社本庁が国会議員を支配しており、自民党は神社本庁に歯向かう政策を実施できないのです。

国家神道はニセモノ宗教

そもそも神社本庁とは国家神道を掲げ、全国約8万社の神社が加盟する組織です。

国家神道はニセモノ宗教で詳しく紹介しましたが、宗教学者・ひろさちや氏の著書「面白いほどよくわかる 世界の宗教/宗教の世界」によれば、国家神道は、明治政府が中央集権国家を作るために人為的に作られた宗教です。仏教徒であった天皇を無理やり改宗させ、「神の子孫」として神格化し、国家神道のトップに君臨させました。

昭和天皇自身が「私は神の子孫ではない」と述べているにもかかわらず、現代でも天皇を神格化させています。

下の表が国家神道と他の有名な宗教との違いです。

【国家神道と他の宗教の比較】
国家神道 仏教 キリスト教
崇拝対象 天照大御神など「八百万の神」 釈迦如来 父なる神、イエス、精霊
創始者 なし ガウタマ・シッダールタ イエス
経典 古事記・日本書紀 大蔵経 旧約聖書と新約聖書

(出典:雑誌PEN・宗教特集より抜粋)

他の宗教と異なり、国家神道に開祖はおらず、教えは日本書紀や古事記の「神話」をもとにしています。その神話は事実ではなく、作り話です。

他の伝統宗教とは異なり、国家神道の教えは愛国心を全面に出していることが特徴で、保守思想を持つ人々を惹きつけています。

まとめ

もともとは、国家神道は権力のため、創価学会は金儲けのためにつくられた組織であり、本当の宗教ではありません。神社本庁と自民党、創価学会と公明党、互いに依存し合う構造は今後も変わらないでしょう。

さらに国家神道や創価学会に限らず、日本には多くの新興宗教団体があり、政治を裏で支えています。新興宗教を信じる人々が日本にいる限り、政治団体が政治を支配する仕組みも続くでしょう。