国家神道はニセモノ宗教

国家神道は明治政府が中央集権国家を作るために人為的に作られたニセモノ宗教であり、教えは愛国心を全面に出したデタラメです。

明治政府が中央集権国家を作るために人為的に作られた

宗教学者・ひろさちや氏の著書「面白いほどよくわかる 世界の宗教/宗教の世界」で指摘していますが、国家神道は、明治政府が中央集権国家を作るために人為的に作られた宗教です。仏教徒であった天皇をムリやり改宗させ、「神の子孫」として神格化し、国家神道のトップに君臨させました。

昭和天皇自身が「私は神の子孫ではない」と述べているにもかかわらず、現代でも天皇を神格化させています。

他の宗教との違い:創始者はおらず、愛国心が全面に

下の表が国家神道と他の有名な宗教との違いです。

【国家神道と他の宗教の比較】
国家神道 仏教 キリスト教
崇拝対象 天照大御神など「八百万の神」 釈迦如来 父なる神、イエス、精霊
創始者 なし ガウタマ・シッダールタ イエス
経典 古事記・日本書紀 大蔵経 旧約聖書と新約聖書

(出典:雑誌PEN・宗教特集より抜粋)

他の伝統宗教と異なり、国家神道に開祖はおらず、教えは日本書紀や古事記の「神話」をもとにしています。その神話は事実ではなく、作り話です。

また、国家神道の教えは愛国心を全面に出していることが特徴で、保守思想を持つ人々を惹きつけています。

神の数は八百万と表現されている通り、無数におり、おそらく神社本庁もすべての神を把握していません。

明治以前はホンモノの宗教だった

先ほど紹介した著書「面白いほどよくわかる 世界の宗教/宗教の世界」で、ひろさちや氏は「古代の神道はホンモノの宗教であった」と評価しています。

古代の神道は、山や川、森などを神として崇拝する宗教であり、発展途上国の少数民族も同様の宗教を信仰しています。

一方、明治政府が国民を操るためにつくった国家神道へ変わってから、古代の神道は姿を消しました。