ニコニコ動画が会員制なのは個人情報の収集が目的か

ニコニコ動画のように会員に入らなければ動画が見られない仕組みであれば、会員の年齢や性別が把握できるため的確な広告を流すことができ、広告の費用対効果はYouTubeよりも高くなります。

取締役は話をはぶらかす

2016年12月31日にニコニコ生放送で放送された「【ゆく年逝ってよし@増上寺】年越しの瞬間まで言いたい事を言う生放送」において、ニコ生主(ニコニコ動画で生放送をする配信者)の加藤純一氏が、「ニコニコ動画はなぜ会員制なのか」という問いをドワンゴ取締役の夏野剛氏にしました。

しかしこの問いに対し、夏野剛氏や元取締役の西村博之氏はあいまいな回答をして、話をはぶらかしています。

会員制にしたほうが費用対効果は高い

YouTubeでは会員登録しなくても誰でも動画を見ることができるため、訪問者にとって興味のない広告を掲載してしまい、広告の費用対効果が低くなります。

一方、ニコニコ動画のように会員登録しないと動画が見られないのであれば、会員の年齢や性別が把握できるため的確な広告を流すことができ、広告の費用対効果はYouTubeよりも高くなります。

また、会員ひとりひとりの閲覧履歴や発信するコメントを解析すれば、より効果的な宣伝が可能です。

例えばパソコンを宣伝したい時、アニメをよく見る会員には、アニメキャラクターがプリントされたパソコンを自動的に表示させることもできますし、PCゲームの実況動画ばかりを見ている会員がいれば、ゲーミングPCを宣伝するダイレクトメールを送ることができます。

さらに、特定の会員の過去に見た動画や投稿したコメントを分析すれば、消費者のアンケート調査より深い動向を知ることができ、その情報を企業に売ることができます。つまりツイッターやフェイスブックと同様に、個人情報で稼げるビジネスなのです。