人口が減少すると国家は破綻する

人口が減少している国の中で経済成長をした国は存在せず、破綻または消滅しています。日本の人口推移を見れば、2015年ごろに日本は破綻します。

人口が減少して発展した国家はない

東京大学名誉教授の月尾嘉男氏がTBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ」(下の動画)で紹介していますが、人口が減少している状態で発展した国家は1つもありません。

月尾氏によれば、第一次世界大戦以降に50~60年で消滅した国は100にのぼり、ラジオでは、100の内3つの破綻または消滅した国家を紹介しています。

ヴェネツィア共和国(現イタリア)

ヴェネツィア共和国では結婚しない男性が66パーセントまで上昇し、結婚した夫婦でも4割は子どもを1人しか産まない状態になり、少子化が進んで人口が減少しました。

その後、ナポレオン率いるフランスに降伏し、1797年に国家が消滅しました。

ソビエト連邦(現ロシア)

1955年、ソビエト連邦では妊娠中絶が合法化され、さらに1970年代、飢饉対策のために夫婦1組あたり出産できる子どもの数を2人までに制限したため、少子化になりました。さらに、男性のアルコールの飲み過ぎによる死亡と、自殺率が上昇し、平均寿命が下がり人口が減少。

1991年、ついにソビエト連邦は崩壊しました。

東ドイツ(現ドイツ)

まだベルリンの壁がなく自由に通行できた1949年~1960年の12年間に、250万人が東ドイツから西ドイツへ亡命しました。

さらにベルリンの壁が建設されて以降も、毎年2万5000人が西ドイツに亡命します。

1989年にベルリンの壁が崩壊し、1990年に東ドイツは崩壊しました。

日本は2015年に国家が破綻する

日本の5年ごとの人口推移グラフ(下のグラフ)を見ると、1945年に人口が減少しています。1945年といえば、ご存じの通り、日本が終戦した年です。

日本の人口推移
(出典:中央企業庁「第1節 経済構造の変化と労働生産性」

つまり、人口減少と軍国日本の崩壊は因果関係があるようです。

そして1945年以降、グラフを見ると人口が減少する時は2015年。つまり、日本は2015年ごろに国家が崩壊することになります。

(一般的に、人口が減少してすぐに国家が破綻するのではなく、人口が減少して数年後に破綻します。)

そもそも、2015年に日本国債は崩壊し、国家破綻で紹介した通り、アメリカの著名ヘッジファンドマネージャーのカイル・バス氏によれば「2014~2015年に日本国債が崩壊する」と予言しています。

歴史的観点から見ても、経済的観点から見ても、日本の破綻は避けられないようですね。