超円安になっても農業は儲からない

財政破綻またはハイパーインフレによる超円安で、日本の農業は輸出で大儲けできます。しかし、高率の関税がかけられて、限定的に儲けることになるでしょう。

超円安で大儲けできるはずだったが、高率の関税がかけられる

日本が財政破綻すれば、ハイパーインフレと超円安が待っています。超円安になれば、日本の農作物は大儲けできます。

しかし、日本はTPPにどの国とも締結していません。また、近年は最大消費国である中国との関係が悪化しているため、日本の農作物に対して中国を含めた諸外国から高率の輸入関税がかけられる可能性が高いです。

高率の輸入関税がかける理由は、自国の農業を守るためです。どの国でも農業に関わる労働者は多く農業団体の力も強いため、政府は選挙票欲しさに自国の農業を守ろうとします。

よって、日本の農業はFTA(自由貿易協定)やEPA(経済連携協定)締結国との限定的な取引で儲けることになりそうです。

林業は大儲け

一方、林業は儲かる可能性があります。理由は、木材の最大消費国である中国で、木材の需要が急激に増えているからです。下は1997年~ 2005年における中国の林産品輸入量の推移です。

中国の林産品輸入量の推移
(出典:フェアウッド・パートナーズ「中国の木材貿易」

砂漠化が深刻に進んでいる中国では国内の木の伐採を制限しており、超円安で安くなった日本の木材を手に入れることは、中国にも利益があります。

よって、財政破綻またはハイパーインフレによる超円安で、林業が儲かる可能性は十分にあります。

国内向けは儲かる

話は農業に戻します。

超円安になれば、外国産の農産物が激減します。よって、国内向けの農産物で儲けるチャンスです。

小麦や大豆など、外国産に押されていた分野で大儲けできるかもしれません。

盗難に注意

日本の財政破綻で起きること・起きないことで紹介しましたが、財政破綻になれば窃盗や強盗が急激に増えます。野菜は簡単に盗むことができるので、盗難被害が多発するでしょう。

場合によっては、農産物の売上高より盗難による被害額の方が多いかもしれません。