ハイパーインフレを利用して資産を増やす方法

ハイパーインフレを利用して資産を数倍に増やす方法は以下の3つです。それぞれ紹介します。

  1. お金を銀行から借りるだけ借りてドルを買う
  2. 35年固定金利で住宅を買う
  3. ローンで車、腕時計を買う

お金を銀行から借りるだけ借りてドルを買う

日本の財政破綻とハイパーインフレに警鐘を鳴らしている藤巻健史氏は、お金を銀行から借りるだけ借りて「ドル」や「ドルのMMF」を購入することをオススメしています。

理由は、日本がハイパーインフレになれば外貨の価値は変わりませんが、日本円の価値は大幅に下がり、銀行からの借金が実質的に激減するからです。

例えば1ドル100円の時に銀行から500万円借りて、その内300万円を3万ドルに替えます。ハイパーインフレが起きて1ドル1000円になれば、

3万ドル×1000円/ドル-500万円=2500万円

の儲けです。物価も10倍に上がると考えれば、実質250万円の儲けになります。

なお、ドルを購入する際には外貨建ての資産は高率の資産税がかけられるで紹介しましたが、ドルを現金で保有し、自宅の金庫に保管することをオススメします。

また、経済倶楽部「MMF購入で日本破綻対策なるか?」で紹介されていますが、元ヘッジファンドマネジャーの横森一輝氏のようにMMFに懐疑的な専門家もいるので、「ドルのMMF」を購入する際には注意してください。

35年固定金利で住宅を買う

経営コンサルタントの大前研一氏がオススメしている方法は、「フラット35」を利用して35年間固定金利で住宅を買うことです。

ハイパーインフレが起きれば、月々の返済額は変わりませんが、住宅の価格はインフレに比例して上がります。

よって、フラット35で住宅を買い、ハイパーインフレ後に売れば利益が出ます。

ローンで車、腕時計を買う

住宅の話と同様に、固定金利で返済期間ができるだけ長いローンを組んで自動車を買い、ハイパーインフレ後に売れば、利益が出ます。

購入する車は、トヨタ「ランドクルーザー」のように海外で高値で売れる日本車がベストです。

時計も同様に、ロレックスなどの価値が下がりにくい高級ブランド時計をローンで買うことにより、ハイパーインフレ後に売って儲けることができます。

ショッピングクレジットが低金利

住宅や自動車のローンはどこの銀行でも受け付けており、金利は年率3パーセント未満のものが多いです。しかし、時計を購入するためのローンはありません。

そこで、時計の購入資金として、クレジットカードや消費者金融を使うことになりますが、年率15パーセント程度の金利がかかります。

そこで、ショッピングクレジット(ショッピングローン)を利用する方法があります。ショッピングクレジットとはクレジットカードを使わずに利用できる分割払いであり、様々なネットショップで採用されています。

12回払いまでなら分割手数料無料キャンペーンをしているお店も多く、「ジャパネットたかた」のように30回まで分割手数料を無料にしているお店もあります。

注意1:ローンの支払いが終わるまでは転売できない

言語道断!クレジットカード「クレジットカード購入とショッピングクレジット購入の違い」で解説されていますが、注意点はショッピングクレジットで購入した商品の所有権は、消費者が支払いを完了するまで、立て替えを行った信販会社にあります。

よって、ローンの支払いが完了するまでは、購入した商品を勝手に売却したり、賃貸したり、質入れしたりすることはできません。

そのため、購入した商品を転売したいときは、残債を一括繰上げ返済しなければいけません。

自動車も同様に、ディーラー(販売店)のローンの場合、ローン返済中は所有権がディーラーにあります。一方、銀行の自動車ローンの場合は所有権が消費者側にあります。よって、転売目的で自動車を買う場合は銀行のローンの方がいいですね。

では住宅の場合はどうなのでしょうか?

スマイティ「ローンが残っていても不動産は売れる?」で詳しく紹介されていますが、住宅ローンの場合は、所有権が消費者側にありますが、抵当権が銀行側にあります。よって、ローンを完済しなければ転売できません。

注意2:不動産や金融資産に資産課税がかかるかも

ハイパーインフレになり、国が歳入不足になると「裏の手」を使う可能性があります。その裏の手とは、「高率の資産課税」です。

個人が所有する不動産や株、金に50パーセントの資産課税をかけて、国は歳入不足を埋める可能性があります。よって、個人名義の不動産や株式の所有はリスクもあるのです。

個人所有で資産課税から逃れ方法は、ドルや金を自宅の金庫に保管すること(タンス預金)です。