格安にしても売れなかったもの:化粧品と家

9割引のリップクリームや格安住宅は売れませんでした。化粧品と家のように見栄を張るために買う商品は安くしても売れません。

9割引したのに売れなかったリップクリーム

かつて、生協が宣伝費を削って1,000円リップクリームを9割引の100円で販売しました。

これほど安く販売できた理由は、化粧品の原価のほとんどが宣伝費だからです。一方、化粧品の製造原価は3パーセントと言われるほど低いのです。

しかし市販のものと同じ成分・効き目にもかかわらず、生協のリップクリームは全く売れませんでした。

結局、化粧品は「宣伝が命」であることがわかりました。

超低価格住宅は売れなかった

かつて超格安住宅「M1」が開発されました。従来のものに比べて低コストで家が建つため、大ヒットすると思われていましたが、実際には売れませんでした。

超格安住宅が売れなかった理由は見た目が良くないことです。よって、住宅は見栄の象徴であることが住宅業界で再認識されました。

そもそも「見栄の象徴である」住宅は必要以上に広くないと売れません。日本で1DKの一戸建て住宅を見ないのはそのためです。

見栄を張るモノは安くしても売れない

なぜか売れる!需要よりも売れるモノのウラ事情で紹介しましたが、需要以上に売れるのは「性欲を満たすモノ」と「見栄を張るモノ」です。

先ほど紹介した化粧品や家のように見栄を張るために購入する商品は、価格を安くしても売れません。