エプソンから脱インク商法のプリンターが発売
従来のプリンターは、インク商法によりランニングコストが最も低いモデルでもA4カラー1枚あたり約6円でした。そんな中、エプソンがA4カラー1枚あたり0.6円となる「エコタンク」搭載インクジェットプリンターを発売。エコタンクのメリットとデメリット、スペックを比較します。
互換インクは安いが、問題点も多い
(私が調べた限り)2006年頃から始まったインク商法により、プリンター本体の価格が安くなった一方で、インク代が数倍かかるようになりました。
かと言ってインク代を節約するために互換インクを使う手もありますが、
- プリンター本体が壊れやすくなる
- アフターサービスの対象外になる
- 印刷の質が悪くなる
といった多くの問題点を抱えます。
ランニングコストが最も低い従来モデルの1/7へ
そんな中、2016年2月にエプソンからインク商法から脱却したインクジェットプリンターが発売されました。
インクがカートリッジから大容量ボトルタイプに変化したことで、ランニングコストが最も低い従来モデルではA4カラー1枚あたり約6円だったのが、エコタンク搭載モデルならA4カラー1枚あたり0.6円に、つまり1/7に下がりました。
エコタンクの特徴をまとめると、メリットは以下の3点です。
- ランニングコストが最も低い従来モデルの1/7へ
- インクの交換回数が従来の1/11に減り、プリンター本体購入時に2年分のインクがついてくる
- (ユーザー登録で)無料保証期間が2年へ
一方、デメリットは以下の3点です。
- プリンター本体の価格が高い
- ラインナップが少ない
- 高画質なモデルがない
スペックを比較
2016年に発売されたエコタンク搭載モデルは3製品あり、主要スペックを比較します。
PX-S160T | PX-M160T | EP-M570T | EW-M660FT | |
---|---|---|---|---|
カラー印刷 | × | × | ○ | ○ |
ランニングコスト(A4普通紙1枚あたり) |
モノクロ:0.3円 カラー:なし |
モノクロ:0.3円 カラー:なし |
モノクロ:0.3円 カラー:0.6円 |
モノクロ:0.4円 カラー:0.8円 |
両面印刷 | × | × | × | ○ |
スキャン・コピー・ADF | × | ○ | ○(ADFは×) | ○ |
FAX | × | × | × | ○ |
ネットワーク |
無線LAN 有線LAN |
無線LAN 有線LAN |
無線LAN 有線LAN |
無線LAN 有線LAN |
価格 | 19,900円 | 29,680円 | 40,530円 | 54,717円 |
(価格は2016年10月時点、Amazonの最安値を参照)
カラー印刷もコピーもしない方には、プリンター本体価格が最も安いPX-S160Tが向いています。
一方、コピーもスキャンもしたい方はPX-M160Tが向いています。
A4普通紙1枚あたり0.6円という、最もランニングコストが低いのはEP-M570Tです。
カラー印刷やコピー、スキャン、ADF、FAXなど、あらゆる機能がほしい方にはEW-M660FTがオススメです。