人口が減少して経済成長した国はない

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歴史を見れば、人口が減少して経済成長を果たした国家はなく、人口が減少するたびに国家が消滅し、新たな統治機構へと生まれ変わっています。

政府は人口減少と国家の発展に関する研究資料を隠す

TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ」に出演した東京大学名誉教授の月尾嘉男氏によると、小渕内閣の時、作家の堺屋太一氏が経済企画庁長官に就任し「人口が減少しても発展した国家は存在するか」という研究会を立ち上げました。

しかし、その研究結果が表に出ることはありませんでした。

そこで、月尾氏が経済企画庁長官を辞めた堺屋氏に研究資料をもらいに行くと、堺屋氏から「閣議で発表しないことを決めた」と言われ、研究資料の提出も拒まれました。堺屋氏、つまり政府が研究資料を隠したことから、「人口が減少して経済成長を果たした国はない」ということがわかります。

IMFの予測でも日本はマイナス成長に

IMF(国際通貨基金)は2016年4月時点での世界経済見通しを公表していますが、2017年度の経済成長率を世界平均が3.5パーセントなのに対し、日本をマイナス0.1パーセントと予想しています。
日本の人口推移
(出典:新光投信株式会社「マーケットレポート」

つまり、歴史的に見ても、IMFの予測でも、人口減少が続いている日本が経済成長できる見込みは低いのです。

人口が減少するたびに国家は消滅し、新たな統治機構が生まれる

月尾氏は人口が減少した様々な国を調べたところ、経済成長しないどころか、人口が減少した国家は、数年後に消滅する可能性が高まることがわかりました。

その例として番組ではベネチアとソ連と東ドイツを挙げていますが、それぞれ未婚や少子化、中絶合法化、出産制限、低寿命化、自殺、亡命など様々な理由で人口が減少し、そして数年後に国家が消滅し、それぞれイタリア、ロシア、ドイツといった新たな国に再生しています。

日本も同様に、5年ごとの人口推移グラフを見ると1945年に人口が減少していますが、1945年といえば戦争に負けて天皇制の国家が消滅し、国民主権の国家へと再生した時です。
日本の人口推移
(出典:中央企業庁「第1節 経済構造の変化と労働生産性」

また、(諸説ありますが)江戸時代の後期には出生率が低下したため人口も減少し、1867年の大政奉還により260年続いた幕府政治は消滅し、天皇制の国家に再生しています。

つまり日本も人口が減少するたびに、その時代の統治機構が消滅して、新たな統治機構に生まれ変わっているのです。