ハイパーインフレで、年金生活者の最後の手段は刑務所暮らし

以前は、お金が足りない年金生活者の最後の手段は生活保護でした。しかしハイパーインフレ後は、年金生活者が生きていく最後の手段は刑務所暮らしです。

政府債務残高で予想！日本の財政破綻はもうすぐで紹介しましたが、日本は政府債務が非常に多く、もうすぐ日本でハイパーインフレが起こる可能性があります。

ハイパーインフレになれば、物価は1年あたり2～100倍の速度で上がっていきます。かつてハイパーインフレが起きたのはブラジルやアルゼンチン、ロシアです。

イチからまなべる株の学校「ブラジルのハイパーインフレ。インデクセーション制度の罠」によれば、ブラジルでは1989年に年率1973パーセントの物価上昇率（約20倍の物価上昇）を記録しています。

一般の労働者であれば、物価の上昇に少し遅れて賃金も上がっていきます。

しかし、物価が上がっても年金や生活保護の受給額は上がりません。

よって、本来ならハイパーインフレで生活保護受給世帯の9割は死ぬで紹介しましたが、働けず、資産がなく、援助してくれる者もいない生活保護受給者は死にます。

同様に、働けず、資産がなく、援助してくれる者もいない年金生活者は死にます。

以前は、お金が足りない年金生活者の最後の手段は生活保護でした。しかし、ハイパーインフレによって状況が変わります。生活保護費では食べてはいけないため、お金がない年金生活者が生きるための最後の手段は、スーパーで食料品を万引きすることです。

そして、万引きで何度も捕まれば窃盗罪で刑務所行きです。刑務所というと怖いイメージがありますが、ビジネスジャーナル「0円で楽園生活を満喫できる!?　刑務所"志望"者が急増中」で紹介されている通り、刑務所は衣・住・食が完備し、医療費も無料です。

さらに65才以上が入る刑務所は老人ホーム化しており、もちろん介護費も無料です。

一方、刑務所のデメリットは「移動の制限」や「プライバシーがない」、「夏は暑くて冬は寒い」ことです。よって、この刑務所のデメリットに耐えて、万引きなどの軽犯罪を何度も重ねて何十年と服役している受刑者もいます。

ハイパーインフレ後は、セーフティネットとして刑務所暮らしを望む高齢者が増えるでしょう。