日本の保険会社は国債に大きく依存している

日本の生命保険会社の資産運用に占める日本国債の比率は年々上昇しており、現在は5割を超えています。したがって、日本の保険会社の資産運用は国債に大きく依存しているのが現状です。

（出典：大和総研「生命保険会社の資産運用の現状と課題」）

問題は日本が財政破綻した場合です。財政破綻の定義で紹介しましたが、財政破綻の中の1つ「ハイパーインフレ」が起きれば、日本国債の価値は実質的に大幅減少し、日本の生命保険会社はすべて、またはほとんどが倒産する可能性があります。

政府債務残高で予想！日本の財政破綻はもうすぐで紹介しましたが、そろそろ日本にもハイパーインフレが到来してくる可能性は非常に高いです。

生命保険会社が倒産すれば終身保険の支払いは5割カット

日本の生命保険会社が倒産すれば、アメリカの保険会社に買収されるケースが増えていくでしょう。

生命保険会社が倒産すると、事業を別の保険会社が引き受けます。かつて生命保険が倒産したことがありましたが、月刊マガジン マネット「生命保険会社が破綻したら保険金はどうなるか？」によれば、保障は定期保険が約10パーセントカットされ、終身保険が50パーセント以上カットされたケースがあります。

また、国が財政破綻している状況では、もはや生保各社を救済することはできません。

よって生命保険会社が倒産すれば、保険金はなくなる、はたは大幅な減額が待っているでしょう。

物価急上昇で保険金の価値は実質的に急低下

たとえ日本の保険会社が生き残っても、ハイパーインフレによって保険金の価値は実質的に急低下します。

よって、今のうちに養老保険や生命保険など積立式の保険は解約したほうが無難ですね。